あたりには水田が広がり、用水路を流れる水の音が聞こえるところでした。
水田の中ほどに孤立したような森の中に吉田神社(日立市下土木内町)があります。
細いあぜ道をいくと神社の鳥居があり、古びた本殿の屋根には枯れ葉が積もっていました。
吉田神社は日立武尊(やまとたけるのみこと)が祭神といわれます。もとは八幡社であったといわれ、司祭していたのは真言宗であったのですが、元禄9年(1696)8月、吉田明神と改称され、司祭者も神官に改められました。
これは水戸光圀の社寺改革によるもので、八幡社の信仰が神仏習合の根拠によって厳しい処分が下されたものです。
また八幡社が佐竹氏の守護神であったため、領民から佐竹氏の影響を弱めることが狙いであったともいわれています。
近くには日南舎会沢資料館があります。
茅葺の居間と倉庫があり農具や民具が展示されているということです。
畦道を歩いていると一羽の白い鷺が上空を舞う姿に見とれてしまいました。
☆ヒサコの一句☆
白鷺は 森の鎮守で 羽やすめ
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