名なしの木(日立市久慈町)


南高野史跡公園の入り口の道をはさんだところに金井戸団地入口のバス停があります。

その道路ぎわに「名なしの木」(日立市久慈町)と呼ばれる大木があります。

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昔の古老の言い伝えによると、昔、南高野字宿坪に長者屋敷といわれる一角があり、旧暦11月15日の夜、盗賊が大挙して襲ってきたといいます。
 
屋敷の住人は赤津雅楽之助と称し、村人からは長者様と呼ばれていたといいます。

長者は槍の名人だったので盗賊13人を突き伏せると驚いた賊は姿を消し、長者は敵影なしとみて水を飲みに外に出たとたん待ちぶせした賊に長者は首を打たれて死んしまい毎年旧暦の11月15日の縁日には屋敷跡の片隅に立ち「名なしの木」の根元に13本の白幣を立てて神職が祭事を行うという。
 
赤津家の伝えるところによると長者は佐竹氏の繁栄した天正18年(1590)頃の家老であったが佐竹氏が秋田へ移封されるとき、老齢のためこの地にとどまり百姓となって知行300貫を与えられたという。
 
後年、長者が京都に行った際に一本の苗木を持ち帰り敷地内に植えたのが「名なしの木」といわれています。
 
この「名なしの木」は木の樹皮は桜の木に似ているが桜ではないという珍しい木といわれてきましたが、現在ではこの「名なしの木」はイヌザクラ(いばら科)であるといい、春には細い花がたくさんみられるといいます。

民家の庭に風格ある大木が長い間、名なしの木といわれ、珍しがられたとは本当に不思議な気がしました。
 
植木の手入れをしていた御主人に許可を得て撮影が出来たこと感謝しています。 

☆ヒサコの一句☆

名なしの木 長者桜か 花見たや


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