白いサザンカ(山茶花)の花


サザンカ(山茶花)の花は今が見ごろです。
 
特に純白の八重咲きは日本画から抜け出た美人画を見るような美しさに満ちていました。

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☆ヒサコの一句☆

山茶花は 庭の隅ずみ 散り別れ
 
秋から初冬にかけて家々の垣根や庭などになにげなく咲き乱れるサザンカの花は日本独特の風情のある風景を見せていいですね。
 
花や葉がツバキとよく似ているので間違いやすいです。
 
花や葉はツバキより小形で、花びらはバラバラに散り、子房に細毛があることから一見して区別されます。
 
野生種は白色や淡紅色で一重咲きの細弁ですが、ここから多くの花色や花形が作られ、いまでは園芸種として一重咲き、二重咲き、八重咲き、花色は紅、桃、白、絞り、ぼかしなど変化に富んでいます。
 
晩秋の寒さにじっと耐え、はりつくように咲くサザンカ、いつの間にかハラハラと散りいそぎ、次々と蕾が開いて、木々を賑わしています。

風に散った花びらをひとひら拾い上げると、また目の前に散る花びら、ああ、、もう秋は駆け足で過ぎ去っていくのでしょうか。



ニオイムラサキ


イチョウの黄落葉が一面に散りはじめています。
 
晩秋の山々は今、サクラ、カエデ、ウルシ、ドウダンツツジが燃えはじめ、あたりはまさに黄金色や赤褐色の色に包まれています。

今年の黄葉色は特に美しく見ごたえがありますね。
 
ヘリオトロープの濃紫色の花が大きめの鉢の中で、かすかに香りのある五弁花を枝先に密集して咲かせています。
 
別名 ニオイムラサキとも呼ばれ、ハーブとしても有名です。

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☆ヒサコの一句☆

覗き見の ニオイムラサキ 冬気配
 
ヘリオトロープは南米ペルー原産のムラサキ科の多年草です。
 
春まきで夏から秋にかけて咲き、冬の寒さが厳しいと枯れてしまいますが室内や温室などで5〜6度に保つことが
 
できれば越冬し、春にはまた花が咲きはじめる丈夫な花です。
 
気温が15度以下になれば香りがでてくるため、晩秋の頃、花壇に一株でもあれば、あたりに香りが漂いはじめます。
 
濃紫色の花色が情熱的な印象のヘリオトロープです。

アゲラタム


青紫色の爽やかな花色のアゲラタムは晩秋になって少し疲れ気味の様子です。
 
初秋の頃は葉を覆い隠すほど花をいっぱい咲かせ、涼やかな雰囲気のある花でした。

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☆ヒサコの一句☆

アゲラタム 薄三ヶ月が 遠ざかり
 
アゲラタムの花は花びらがないのに美しく見えるのがとても不思議ですが、アザミに似た青紫の花はたくさんの雌しべが集まって見えるのです。
 
アゲラタムは原産地がメキシコ、熱帯アメリカ、キク科の多年草です。別名 カッコウアザミとも呼ばれています。
 
花色は青紫、ピンク、白色があり、小さな花がこんもりと密集し、秋の終わりまで次々と咲き続ける矮性種でコンパクトタイプが多く出回っています。
タグ:アゲラタム

ネリネの花


庭の隅ずみにまで白や赤、黄色の小菊が、また路傍の片隅には、野菊の花が咲き乱れ、秋は静かにすぎていきます。
 
菊が花盛りの中、ネリネの花があの彼岸花と見まごうばかりの華やかさでで咲いていました。

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☆ヒサコの一句☆

ネリネ花 日の温もりの 届く窓
 
太い花茎がつんと伸び、その先に濃ピンク色の光沢のある花を咲かせていました。2、3日の雨風にも負けず直立したまま、ネリネの花は元気に咲いています。
 
ネリネは南アフリカ原産のヒガンバナ科、花色は白や赤があります。
 
成程、秋のお彼岸にたくさん見られるヒガンバナによく似ているはずです。
 
別名 ダイヤモンドリリーといい、きらきらとした美しい花です。
タグ:ネリネの花

ムラサキシキブ(紫式部)の実


初冬をおもわせる鉛色の雲がたちこめ、北風が枯れ葉を舞い上げています。
 
あたりの木々はもう黄葉や紅葉に染めて、晩秋は絵画のような秋いろで埋まっています。
 
ムラサキシキブ(紫式部)がちいさな丸い実を、紫に染め群がってつけています。

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☆ヒサコの一句☆

実むらさき 袷(あわせ)の裾の 色模様
 
ムラサキシキブは初夏の頃、葉のつけ根ごとに淡紫色の小さな花を咲かせ、秋には小さな紫の丸い実が枝につきます。
 
紫式部というお洒落な名がいいですね。紫色の美しい実を平安朝の源氏物語の作者 紫式部をなぞらえてつけられたといわれます。
 
ムラサキシキブはクマツヅラ科の落葉低木、日本の山地や野原に自生しています。
 
家の庭にあっても野趣豊かな美しさからミムラサキ(実むらさき)ともよばれています。
 
我が家のムラサキシキブは冷たい風や雨にあっても、つぶらな実はまだ衰えを知りません。

ニシキギ(錦木)


秋が深まり、黄葉、紅葉が美しく、散策する楽しみがふえてきました。

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☆ヒサコの一句☆

錦木や 武骨なる木に 鳥の群れ
 
ニシキギ(錦木)の豪華な錦織りのような木になずけられたニシキギはその名のとうり、紅葉の美しい木です。

 
実は楕円形で紅葉する頃にはふたつにわれ、中から黄赤色のつやのある種子を現し、紅葉の美しさとともに一段と秋の山野に色を添えています。
 
ニシキギは日本各地の山野に自生する落葉広葉低木です。
 
ニシキギが変わっているのは2、3年生の木の太い枝にコルク質の平たい翼が発達していて他の木にはない珍しい形態になっています。
 
この翼は3年以上たつと脱落し、枝の表面がすべすべした黒褐色になります。
 
熟した実は小さな卵形で上部に紅い仮種皮を帽子のようにつけています。
 
紅葉と赤い実、ゴツゴツとした木がなんとも不思議で見とれてしまいました。
 

チャ(茶)の花


晩秋の庭の葉がくれに今年もたくさんのチャ(茶)の花が咲きました。

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☆ヒサコの一句☆

茶の花や 秋雷の雨 隠れ散り
 
純白の白い花弁に大きめの黄金色の雄しべが目立っています。
 
ツバキやサザンカより花が小さめですが、全体にふっくら丸みをおびていて、葉陰に隠れるようにふくらんだ蕾は
 
とても可愛らしく見えました。花は葉のわきに2、3個かたまって咲くようです。
 
チャは中国原産、ツバキ科、花はガクがいつまでも残り、花梗が長いところがサザンカやツバキと違います。
 
ふつう茶畑では茶摘みで新芽を摘み取ってしまうため、花がつかなくなり、花を見ることはできないそうです。
 
我が家の庭の片隅に忘れられたチャの花は、茂った葉の中から季節はずれの白い雪がこんもりつもったように
 
次々と咲いて、そして早々と晩秋の冷たい雨にひとつ、ふたつ、散り急いでいるようにみえます。
タグ:茶の花

ウメモドキ(梅擬)の実


晩秋にウメモドキ(梅擬)の実が紅く熟する頃は、もう冬の便りがチラホラ聞こえてきそうです。

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☆ヒサコの一句☆

メジロ来て かすかに揺れる 梅擬
 
ウメに似た葉のウメモドキはウメとは関係のないモチノキ科の落葉樹です。
 
日本の山中の湿地に自生する植物で紅く熟した実が大変美しく、風情のある落葉低木です。
 
高さ2,3メートルで縁に細かく鋸歯のある長楕円形の葉をしています。庭にあっても秋に彩りを添えて見事です。
 
6月の頃、淡紫色の四弁または五弁の小花が咲き、夏の終わり頃、葉のついているうちゆっくり実に色がつきはじめます。
 
ウメモドキは雌雄異株なので、雌株に晩秋の頃、鮮やかな紅色をした小さな丸い実がなり、初冬には落葉したあとも小枝に残っている紅い実はなんとも美しいですね。

庭の菊


菊が日本の秋を彩ります。
 
庭には数種の小菊が色とりどりに咲き揃いました。

昨夏に比べ夏の日照不足のせいか下葉が枯れ上がってしまい花の咲き方が少し元気がないように見えます。

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☆ヒサコの一句☆

寝返りて 白々明けし けさの菊
 
写真の真紅と白の菊は、盛夏に咲くダリアにも似て大変美しく花開きました。
 
初夏のころ知人から一芽分けていただいたものを庭の鉢に植えておいたものです。

日当たりのよい戸外に置き強い雨や風にあてないように、鉢土はいつも乾燥しないように水を欠かさず大切に育てました。
 
秋には見事に美しい花が咲いてほっとしています。
 
菊は1500年前ごろ、中国北部に野生していたチョウセンギクの白や紅色の花と中国中部に野生している
 
黄色のシマカンギクが自然交配したものだろうといわれています。
 
その自然交配種が唐の時代に人口栽培で美しい菊が出来上がり、これが鎌倉、室町時代に日本に伝来したと
 
いわれ、江戸時代により改良が進み、現在では菊人形や展示会では素晴らしい作品が見られます。
 
その長い歴史の品種改良や人々の美への探求心が、今では菊花を芸術まで高めたのかも知れません。
タグ:庭の菊

ルリマツリ(瑠璃茉莉)の花


サクラの葉は一枚の葉で紅葉の中に黄色や緑がまざり、えもいえぬ色あいをかもし出しています。
 
秋色のサクラの葉はやがて落葉となって地面にたまり、風に舞っています。
 
晩秋の庭にルリマツリ(瑠璃茉莉)の花が細い枝先に淡青色の花を次々と咲かせます。

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☆ヒサコの一句☆

黄昏て ゆく秋惜しむ ルリマツリ
 
ルリマツリは晩春から秋にかけて伸びる丈夫な植物です。冬は縁側や日当たりのよい窓辺に置いて凍らせないようにします。

春になって庭に出してやればまもなく枝先に花をつけます。
 
ルリマツリは茉莉に似た瑠璃色の花のため、つけられた和名で別名 プランバーゴ、原産 南アフリカ、アジア、オセアニアで、イソマツ科の植物です。
 
殖やしかたは5〜6月に新梢を10センチほど切り、さし芽にします。

種は出来ないのでさし芽と株分けにする方法しかないそうです。
 
ルリマツリは過ぎゆく秋を惜しんですこし寂しげにみえました。

サネカズラ(実葛)


サネカズラ(実葛)が朽ちた家屋の庭の葉がくれに紅い実をつけていました。

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☆ヒサコの一句☆

サネカズラ 朽ちし庵に 宿隠れ
 
サネカズラは別名 ビナンカズラ(美男葛)とも呼ばれ、この木の皮の粘液を水に混ぜて頭髪を洗うと美しくなるという意味だそうです。
 
サネカズラはモクレン科の常緑低木、関東以西の山林に野生するつる植物です。
 
初夏の頃、葉がくれに直径1,5センチぐらいの淡黄白色の花がながい柄の先に垂れて咲きます。
 
花びらは9〜15枚、ガクと花弁の区別がつかず、雄しべ、雌しべともたくさん出て、秋になるとたくさんの粒のついた和菓子の「鹿の子」のような果実をつけます。
 
蔓のからまった葉の中でひっそり隠れるように真っ赤な果実は、小さな秋を彩ります。

フィゲリウス


文化の日に冬型の気圧配置と強い寒気の影響で気温が上がらず、今シーズン一番の冷え込みとなりました。
 
気温の変化にも、垣根の隙間から、くすんだピンク色の可愛らしい花、フィゲリウスが健在ぶりを見せています。

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☆ヒサコの一句☆

秋過ぎし フィゲリウスは 日なた色

フィゲリウスは初夏の頃から直立した茎に楕円形の葉をつけ50センチ〜60センチぐらい伸び、秋になっても咲き続けて愛らしくも丈夫な花です。

5月から10月すぎまで変わらぬ美しさを見せています。
 
花は6センチぐらいの長い筒形で、先端が浅く五裂に開きます。
 
フィゲリウスはギリシァ語で「太陽を避ける」の意で、名前から日陰を好む植物と思われますが、本当は日なたのほうがよく育つそうです。
 
独特のくすんだ色あいは長く日なたに育ったせいかも知れませんね。
 
フィゲリウスはゴマノハグサ科特有の草本(茎や葉が木質でないもの)で、原産は南アフリカ出身です。

淡紅紫色の藤袴


藤袴
 
万葉の歌人、山上憶良が秋を代表する花として秋の七草のひとつ、フジバカマ(藤袴)が爽やかな風にふかれてひっそり咲いています。

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☆ヒサコの一句☆

藤袴 棲みつく虫も 暮色なり
 
フジバカマは枝の先に多数の細長い淡紅紫色の頭花をつけて咲く花です。
 
草丈が1メートルぐらい、キク科の多年草、原産地は中国、朝鮮に分布、日本ではおもに関東以西に自生しています。

しかし、開発などによって野生のものは少なくなってきましたが、栽培によって切り花や鉢植えが出回っています。
 
中国では唐代の香草です。草を乾かしてよく揉むと香気があるところから中国名を「香水蘭」と呼ばれたそうです。
 
フジバカマは古代から日本人に好まれた秋の草花の一つ、育て方も丈夫で庭植えや鉢植えなどで毎年よく育ちます。
 
我が家では毎年、庭の片隅で忘れかけた頃、顔をみせてくれるやさしい花です。
タグ:藤袴
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