西洋風蝶草


処暑が過ぎても残暑はなお厳しいです。

しかし夜になると窓から入る風に初秋の涼しさを感じ、庭の草むらには虫の音まで秋の音楽を奏でているようです。
 
花壇には薄紅色や白、紫の花々、高い空を背景にサルスベリが風に揺られ、散っていく小さな花びらを手にとってみると可愛らしくて見入ってしまいました。
 
クレオメが高く伸びた茎の先にピンクの花をつけ、晩夏の季節に柔らかに咲いています。

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☆ヒサコの一句☆

風蝶草 風に揺られて 花地蔵
 
クレオメは長い柄をもった4枚の花弁と雄しべが突きでた独特の形が蝶が舞うようにう優雅にみえるところから 
 
別名 セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)といわれています。
 
原産地はアメリカ、フウチョウ科の一年草、花は日が沈む夕方開き、次の日の昼にはしぼんでしまう1日花ですが大きな花の頭をゆらゆらさせ、途中で折れてしまいそうで危なっかしいのが面白くて眺めてしまいます。



シュウカイドウ(秋海棠)の花


吹く風に秋の気配が感じられ、花壇の片隅ではシュウカイドウ(秋海棠)の花が咲きました。

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☆ヒサコの一句☆

乱れ髪 風を気にして 秋海棠
 
花色は薄紅色で花枝は分岐して垂れ、その先に雄花が咲き、次に子房をつけた雌花が咲きます。

受粉すると果実となり、細かい種がたくさんできます。
 
雄花は四弁でそのうち二枚が大きくなっています。

雌花は五弁で黄色くてねじれた雄花を包み、すでに子房をつけています。

先に咲くのは雄花で後になって雌花が咲くといいます。
 
こまやかな花の形と爽やかな花色はシュウカイドウならではですね。
 
シュウカイドウはベゴニア属のシュウカイドウ科、多年草、中国原産といわれ、耐寒力があり、戸外で越冬もするほど丈夫です。

薄紅色の花を次々と咲かせ、ベゴニアに似た大きな葉とのバランスもよく、風情があって日本の秋にぴったりの優しい花です。

ノウゼンカズラが咲きみだれています。


ノウゼンカズラが朱黄色の房をつけ、風流に垂れ下がりながら、咲きみだれています。

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☆ヒサコの一句☆

母の背の 温もりやさし ノウゼン花
 
8月も終わりのうだるような夏に、ノウゼンカズラの花は高い塀や木に這いのぼって咲いているいる様子があちこちで見られます。
 
ノウゼンカズラはツル性の落葉木であたりにのびた根から不定芽を出し、高い木や壁などによじ登ります。
 
葉は羽状複葉で対生し5〜11個の小葉からなります。
 
夏の暑さの続く頃、枝先に大きな花を開きます。

花冠はラッパ状の形で大きさは直径6、7センチぐらい先は五裂しています。
 
雄しべは上の2本が短く、下の2本が長いです。

面白いのは柱頭がヘラ状で横に裂け、触ると閉じてしまうことです。
 
原産地は中国、日本に渡来したのは西暦900年というから、1000年以上も前から日本に色鮮やかな東洋的というよりは西洋的なモダンな花があったことに驚きですね。
 
大木に這い登り、数個の花が風に揺られて垂れ下がり、大空に遊泳しながら今日も散らずに頑張っています。
 

アメリカフヨウ


残暑の厳しい日差しにもめげず巨大花が萄咲いています。
 
アメリカフヨウ(アメリカ芙蓉)の紅色の花が、草丈1メートルの株の上から葉のわきに20〜30センチぐらいの大きな花を次々と咲かせています。

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☆ヒサコの一句☆

紅燃やし やがて儚(はかな)き 草芙蓉
 
アメリカフヨウは別名 クサフヨウ(草芙蓉)とよばれ、夏から初秋にかけて大きな五弁花を開きます。
 
フヨウは朝に開き、夏の暑さを満喫して、夕方には幕をとじるようにしぼんでしまう1日花です。
 
そして、また新しい花が次々と咲きつづけます。
 
アメリカフヨウは北アメリカ原産、アオイ科、近頃では鉢植え用の矮性種もあり、花色も淡いピンクや紅、白など華やかさを際立たせています。
 
フヨウは秋風の吹く頃まで長く楽しませてくれますが、1日花ですので美人薄命ならぬ、美しい花は短い命をすぐ
 
散らしてしまう儚い花なのかもしれません。

ブッドレアの白い花が清楚に咲いています。


毎年、夏がやってくると家の窓から夾竹桃の花が青々とした枝葉に紅い花をつけているのを見かけます。
 
またノーゼンカズラの鮮やかなオレンジ色の花びらが色を添え、あたりに蝉の声が聞こえると、暑い日ざしの中にもそろそろ初秋の気配が感じられるようになりました。
 
ブッドレアの白い花が清楚に咲いています。

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☆ヒサコの一句☆

ブッドレア 名残の花の 蝶の舞い

ふつう花色は紫、ピンク、ふじ色はよく見かけますが白色は珍しくそのさわやかさにとても気に入りました。
 
ブッドレアは細い枝の咲きに20センチぐらいの房状の花穂をつけています。葉の裏に灰白色の毛が密生している為、白っぽくみえます。
 
ブッドレアは中国原産のフジウツギの一種で、花は盛夏の頃から秋の半ばまで咲き続け、香りも爽やかで蝶を呼ぶ花としても知られ、バタフライブッシュの英名があります。
 
花が咲いたあと実が出来、中に極小さな種がたくさん入っています。

冬になると裂けて種が飛び散り、春にはあちこちに苗が芽生えるとのことです。
 
そういえば高台の傾斜にコンクリートの狭い間から鮮やかな紫色のブッドレアの花を見つけ、びっくりしたのを覚えています。
タグ:ブッドレア

カラスウリ(烏瓜)の花


カラスウリ(烏瓜)の花
 
林や野のふちに蔓をからませ、秋に紅く熟した実つけるカラスウリ(烏瓜)の花がひっそりと咲いているのを見つけました。

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☆ヒサコの一句☆

夕深し 妖しき花や 烏瓜
 
夕闇せまるころ頃、レース飾りをつけたような白い花が浮き出たように咲いているのを見かけ、不思議な形の花に見とれてしましました。
 
カラスウリは本州以南に野生するウリ科のツル性多年草の植物です。
 
花は雌雄異株に夏の夜にひっそり咲き、花弁は深く五つに分かれ、縁は細い糸になってもつれあっています。
 
カラスウリの花は夕方開花し、翌朝にはしぼんでしまうので見つけるのが難しいです。
 
花は白く、夜目にも妖しげな花は夏らしく怪談話にも出てきそうなそんな雰囲気をもっている花です。

カクトラノオ(角虎の尾)


久しぶりの快晴に庭の植物や虫たちが生き生きと眩しくみえます。
 
高い空の青さや渡る風はどこか初秋を思わせるような爽やかさを感じさせます。
 
花壇のカクトラノオ(角虎の尾)が真っ青な空の色にとけ込んで美しく咲き誇っています。

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☆ヒサコの一句☆

角虎の尾 盆の賑わい 墓提灯
 
今年も旧盆の季節がやってきました。
 
カクトラノオは墓の供花に仏花にと、お馴染みの花ですが切り花にしてガラスの花器に入れ、白いカーテンのゆれる窓辺に置いてもお洒落ですよね。
 
カクトラノオは淡紫色の唇形花が直立した四角の茎に下から順に咲いていきます。
 
変わった名のカクトラノオのカクは四角のカク、花穂が10〜30センチぐらいに長い花序の形が虎の尾に似ているからといわれています。
 
原産地は北アメリカ、シソ科の多年草、花色は優雅な淡紫色、白色花の楚々としたのもあります。
 
寒さに強く、大変、丈夫で育てやすく、今年の夏も元気に姿を見せてくれました。

ベロペロネ


台風が各地に被害をもたらしています。

今夏は日照不足で平年より雨量も多いようです。
 
理髪店の前に夏の花、インパチェンスやペチュニアなどのにぎやかな花のなかに、海老に似たベロペロネの一風変わった形の花がひっそり咲いていました。

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☆ヒサコの一句☆

盆の風 ころげ落ちたり 小海老草
 
あまり目にしたことのない珍しい花ですが、よく見ると赤褐色の花がいかにも夏らしく生き生きとして見えます。
 
ベロペロネは枝先についた赤穂の赤褐色の苞(ほう)が重なり、その形が海老に似ているところから、別名 コエビソウ(小海老草) 英名をシュリンププラントとよばれているそうです。
 
苞から飛び出した白い花は筒形の唇弁形で、下の唇弁に赤紫の斑点があります。花はすぐ散りやすいのですが苞は長く見ることができます。
 
ベロペロネはキツネノマゴ科、原産地はメキシコ、5月頃から盛夏の頃まで咲き、暑い地方の原産だけに日光を好み、今年のように日照が不足すると花つきが悪くなるのが心配です。
 
まぶしい光の輝きを渇望んでいるベロペロネの花の本音が聞こえそうですね。
タグ:ベロペロネ

ダリア


昔に比べてあまり見られなくなったダリア

でも豪華で華やかさは夏一番の美人花ですね。

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☆ヒサコの一句☆

ダリア花 さまよう雲に 首かしげ
 
バラやユリなどに主役の座をうばわれながらも少しずつふえているのを見かけるとうれしくなります。
 
ダリアは花形や花色が豊富です。

花径が25センチ以上の大輪なものから2〜3センチの極小輪のものまでいろいろなサイズがあり、「一重咲き」や小輪の八重で球状に咲く「ボンボン咲き」(写真)花弁が外巻きになって先が尖る「カクタス咲き」、草丈が20センチぐらいの「実生ダリア」なども出回っています。
 
ダリアが昔より見られなくなったわけは、ダリアが大きな植物なので、手狭な庭などの住宅事情や、花が咲いても風で花が折れやすいため、今流行りのガーデニングには合わないのかもしれません。
 
ならばと改良されたミニダリアが花屋さんに出回ってきたのを見かけるようになりました。
 
立ちこめた雲は晴れそうもありません、夏の光りが待ちどうしいダリアは、少し元気がないように見えます。
 
タグ:ダリア

ルリヤナギ(瑠璃柳)


早くも立秋になり、渡る風に揺れている可憐なルリヤナギ(瑠璃柳)が涼しさを感じさせてくれます。

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☆ヒサコの一句☆

立秋に 大粒の雨 瑠璃柳
 
ルリヤナギは、学名をソラナム・グラウコフイラムといい南米のアルゼンチン、ブラジル原産、ソラナムとはナス科、ナス属の植物名で、花の形がジャガイモやナスといった野菜のような感じのする花です。
 
ルリヤナギの花の色は淡い紫色でたくさんの花がやや下向きに咲いています。
 
また近頃では、星形の白い花をつけるツルハナナスといった花もよく見かけます。
 
ご近所の塀に垂れ下がり気味の優しい花のルリヤナギに見とれていたら、そこの奥様がさし木でもしっかり根つくので「どうぞ」とおっしやるので、先端の枝を20センチほどいただいてしまいました。
 
相変わらず雲が垂れ込め梅雨の延長のような天気にめげず、ゆったりゆれるさわやかな花にベランダの風鈴の優しい音色が聞こえてきました。

ミソハギ(禊萩)


ミソハギ(禊萩)の美しい紅紫色の花が目にも涼やかに咲いています。

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☆ヒサコの一句☆

禊萩の 花や寂しげ 薄月夜
 
流れる雲の間から月がぼんやり見えて、ミソハギの透き通るような紅紫色の花がどこか寂しげに見えます。
 
ミソハギの草丈は高さ50センチから1メートル、葉は対生し、尖った楕円形で7、8月になると上部の葉腋に紅紫色の小さな花が穂になって咲きます。
 
ミソハギは水田の畦や水辺などに野生しているのをよく見かけますが、今では人家や畑などにもよく植えられています
 
花の咲く頃は新旧の盆の頃で、昔から盆花や仏前に供える風習があるそうです。
 
まもなく立秋、でも暑さはこれからです。花の命は短くても一瞬の美しさに心ときめいて楽しんでいます。

オニユリ(鬼百合)


夕暮れになると、蜩(ひぐらし)の声が聞こえるようになりました。
 
庭には色のあせた朱色のオニユリ(鬼百合)が顔を見せると、遠くで夏祭りの花火の音が聞こえ、いよいよ夏本番になってまいりました。

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☆ヒサコの一句☆

オニユリや 浴衣をはしょり 夏祭り
 
今年は7月中旬に梅雨明け、しかし天気は落ち着かず、ぐずついた日が続いているので花の状態が心配です。
 
鬼百合は朱色の花びらに黒いゴマのような斑点があり、勇壮な感じがいかにも鬼ユリらしいです。
 
ユリは6本の雄しべの葯(やく)から花粉が出て手や服につきやすいので扱いに注意が必要です。
 
花は下から咲き上り、たくさんの花咲かせ、結構、長く楽しめるのがいいですね。

この植物は種が出来ず、葉の腋の上半部に黒紫色の豆粒大の「むかご」がついています。
 
むかごは熟せばボロボロと落ちて、発根し苗ができます。
 
以前、私がオニユリをモデルに絵を描いたとき、小豆大のむかごにびっくりしたのを覚えています。
 
一見、わかりにくいので見落としてしまいますが、よく観察するとつぶつぶしたものを見ることができました。
 
このむかごが人家や野山にもオニユリを殖やしているわけです。

リアトリス


今年の夏は天候不順のようです。
 
日照不足のようで植物には厳しく辛い夏です。

我が家の庭の草花は昨夏に比べ、花の寿命が短いようで寂しいですね
 
美しい紫紅色のリアトリスが曇天のあいだからわずかな陽光を求めて空を仰ぐように咲いています。

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☆ヒサコの一句☆

リアトリス 肩にジャンプの 子キリギリス
 
穂状に咲く花は下から上に向かって咲きますが、リアトリスは茎の上から下に向かって咲き下っていきます。

細長い花穂をつける(ピクノスタキア種)(写真)や球形の(玉咲きリアトリス種)は茎頭に花がボール状に咲くのもあります。

原産地は北アメリカ、キク科の多年草で、日本ではおもに切り花用として栽培されているようです。

紫紅色が美しいリアトリスは草丈1メートルにもなるノッポ花なので目立ちます。

本格的な夏の陽の光りに恵まれれば生き生きとした虫たちが飛び交い、にぎやかになるでしょう。
タグ:リアトリス
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