カルミア


垣根越しに角型の可愛らしいカルミアの蕾が一斉に開きはじめると次々と花が咲き、あたりが華やいで見えます。
 
美しい白やピンクの花が花壇を彩りはじめると初夏の陽がまぶしく、心浮き立つ季節になります。

面白いことにカルミアの雄しべは葯のなかで花びらのくぼみに引っかかり弓なりに曲がっています。

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☆ヒサコの一句☆

薫風 はじいてカルミア 花盛り

別名、アメリカシャクナゲとも呼ばれ、カップ形の花がかたまって咲きます。
 
一斉に咲きだして満開になると白色の花びらは豪華で華やかに見えます。

蕾が鮮紅色で、開くと外側が紅で内側が
 
薄ピンク色のオスレッドように花の内側と外側の色が異なるのも可愛らしいですね。
 
カルミアは一年かかって花をつけるようになるので見事な花を見せた次の年は全く花をつけません。
 
ツツジやシャクナゲのように毎年、姿を見せてくれないのが寂しいです。
 
カルミアは北アメリカ東部の原産でツツジ科、寒さに強い常緑低木です。
 
来年は残念ながら見られませんが、楽しみは次ぎにとっておきましょう。



シラン(紫蘭)


初夏のような青の空の下で紫紅色の花をつけて咲いているシラン(紫蘭)を見かけました。
 
縦筋が深く入った硬い葉がとくちょうの優しい花です。
 
シランは葉の間から長い花梗が出て、可愛らしくふくらんだ蕾はやがて唇弁を広げて咲いています。

その姿は5月の風に揺れて爽やかです。

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☆ヒサコの一句☆
 
黄昏に うつむき加減の 紫欄かな
 
庭の花壇ではアヤメやアイリス、カキツバタにまじって紫紅色の花が大きな葉の中から顔を出し、存在感をアピールしている姿はなんとも健気に見えます。
 
シランは外国産のように見られますが、れっきとして日本原産の野生ランで、日本の暖地の山地に自生している植物です。

やや湿った岩や林に生える多年草で、茎は高さ30〜70センチぐらい、花茎は先端に紫紅色の花を6〜7個開きます。

葉は長さ15〜30センチの長楕円形です。
 
日本には江戸時代から栽培され、丈夫さが受けて欧米でも人気があるそうです。
 
また、シランには白花緑葉の純白の花も美しく気品があります。

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タグ:シラン 紫蘭

カラー(海芋)


修道尼の僧服の衿をイメージした花といえばカラー(海芋)のこと。

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☆ヒサコの一句☆

海芋咲き 夕日に祈る 修道尼
 
初夏の水芭蕉(ミズバショウ)に似た白色の大きな漏斗状の仏炎苞をつけ、黄色の短い肉穂花序をその中に包んでいます。
 
真夏のような蒸し暑い日に純白でシンプルな花は目にも涼やかに見えます。
 
テレビを見ていましたら、イタリアの修道尼が夕日に照らされたレンガ作りの建物の前でじっと祈りを続けています。
 
やがて太陽が沈みあたりが薄暗くなると修道尼は祈りを終え、静かに去っていきました。
 
黒衣の尼僧の衿の白さは印象的でしたね。

そのイメージをカラーの花に重ね合わせてしまいます。
 
白い花のカラーはエチオピアカといい、天保11年(1840)にオランダ船がもたらしたものでオランダカイウ(海芋)とも呼ばれています。
 
水田や湿地などを好む水性の植物です。
 
また花色の豊富なカラーの花は乾燥した土地を好む陸地性のものもあります。
 
カラーはサトイモ科の多年草、サトイモによく似ていますがサトイモ仲間の花よりも花は大きく美しいそうです。
 
花言葉は「素敵な美しさ」です。
タグ:カラー 海芋

セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)


5月の花壇はツツジによく似た、華麗さが際立つ、セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)が目立っています。

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☆ヒサコの一句☆

石楠花や 目覚めた朝は 霧模様
 
シャクナゲといっても種類がたくさんあり、ツツジとの区別が難しく、学名ではツツジとシャクナゲの仲間を総称してロードデンドロンと呼ばれています。
 
葉や新梢に毛があるのがツツジ類、それ以外のものはシャクナゲ類ということです。
 
そのうち常緑で葉が厚く枝の先端に花芽ができ、その下に数個の葉芽のつくものをシャクナゲと呼びます。
 
セイヨウシャクナゲは原種がヒマヤラ山脈沿いのシッキム、ブータン、ネパール、チャットなどのシャクナゲ原産地からイギリスに伝えられ原種をもとに18世紀以降ヨーロッパ各地で栽培され改良された数々の園芸品種が出来ました。
 
一方、ニホンシャクナゲ(日本石楠花)はヒマヤラ地方の原産地から東に向かって伝来したもので原種に近いものですが高山植物そのままの性質なので家庭の園芸では管理が困難だそうです。
 
シャクナゲは山や樹林の中で育つ性質があるので平地で育てる場合は乾燥や強い直射日光を嫌いますので注意が必要です。
 
霧に包まれて、玄関先に咲いている白のシャクナゲは少し元気がでてきたように見えます。

テマリバナ(手鞠花)


5月の風は爽やかで、街路樹の白や紅紫色のツツジが満開になりました。

視線の先はもう花のシャワー状態!
 
朝の散歩は新鮮な酸素が体内にまわりはじめ、血流の動きも活発になり、足どりも軽くなります。
 
いつも散策する近くの墓地公園もツツジや新緑が目にまぶしく、今が一番美しい季節なのかもしれませんね。
 
その中にそっとテマリバナ(手鞠花)が純白の色を見せていました。

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☆ヒサコの一句☆

うす曇 葬列すぎて 手鞠花
 
テマリバナは花序全体が白い飾り花になっていますから、一見、白いアジサイにも見えます。
 
アジサイの飾り花はガク片が大形化したものですが、テマリバナの飾り花は五裂した合弁花冠が大形したものです。
 
花は5月の終わりごろから咲き、スイカズラ科の落葉低木、山野などに自生しているヤブデマリの園芸品種です。
 
鋸歯のある丸形の葉を対生しています。
 
初夏のテマリバナはアジサイにも似て、ひっそりと墓地を見守るように静かに咲いておりました。

アヤメ(菖蒲)


5月の節句の頃からアヤメ(菖蒲)の美しい花が咲き始めました。

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☆ヒサコの一句☆

朧月 ほんのり霞む 花アヤメ
 
アヤメは昔から気品があり、楚々とした風情のある美しさは日本人に好まれ、絵画や詩歌にも多く登場しています。
 
ハナショウブやカキツバタにも似ていますが、アヤメは山野に生える多年草、花茎は緑色、根元は紫色を帯び葉の間から直立して高さ30〜60センチにもなります。

葉は剣状、中脈は目立たず、5月頃、紫色の花を開きます。
 
外花披片が大きくもとの方が黄色で網目模様があります。
 
そういえばアヤメの名は外花披の基部に綾織りのような模様があるところから「綾目」となったといわれています。

アヤメはもともと野生に咲く花ですので、栽培するにしても丈夫で育てやすく手がかかりません。
 
果実ができ、種子は8月頃、熟します。

それを植えておきますと冬を越して3月末に発芽し、一年育てると次の年には、開花します。

毎年、5月になると元気の良い花姿を見せてくれます。

そして、もうすぐ梅雨の季節がやってきます。
 
タグ:アヤメ 菖蒲

ヤマブキ(山吹)


5月になると野山はヤマブキ(山吹)の見事な黄金色の花々が目につくようになりました。

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☆ヒサコの一句☆

山吹や 春の川辺を 黄に染める
 
色彩豊かなツツジや新緑も色を添え、にぎやかな風景が目に映ります。
 
ヤマブキの美しい五弁の花は枝葉が見えないくらい黄に染まっています。

そういえばヤマブキは黄金色の代名詞になっているくらいです。
 
ヤマブキは日本のいたるところに自生し、一重咲きや変種の八重咲きがあります。
 
ヤマブキはバラ科の落葉低木、茎の各節から出た短枝の先に一個ずつつけます。

枝は緑色で茎の中心には燈心にする白い髄が詰まっています。
 
この髄を冬の間に柱を節間で切り取り、箸などで突くとポンと髄が飛び出し、昔の子供達は山吹鉄砲をつくって遊んだとか。
 
水ぬるむ川べりの八重ヤマブキは見事な美しい黄色に染まり、私は足を止めて見とれてしまいました。

エビネ(海老根)の花


樹の木陰などにエビネ(海老根)の花を見かける季節になりました。

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☆ヒサコの一句☆

竹林や 木漏れ日さして エビネ花
 
エビネは林や竹林などで見られ、花姿に派手さはありませんが、いかにも野生の楚々とした味わいのある感じがとても気に入っています。
 
エビネは全国の山中や山ろくに野生するラン科の多年草で、地下茎が太く、節の多いところから海老にみたてエビネの名がついたと言われています。
 
また花色は白、黄色、緑がかったものなど変化が多いため、結構、マニアなどに人気があるといわれています。
 
暗緑色の葉はササの葉に似て縦筋が目立ちます。

2〜3枚の葉をつけ、冬も残ります。

葉に囲まれるようにして高さ20〜30センチの花茎が直立し紫褐色の花が8〜15個ぐらい穂状に開きます。

日陰地でそっと咲くエビネの花はあまり人目にふれず、静かに遅い春を満喫しているのかもしれませんね。

ピンク色の美しいハマナス


はるかに海の見える坂道を上ると、爽やかなピンク色の美しい花に出会いました。
 
甘い香りが漂う優しい花色のハマナスの花が五月の風に揺れていました。

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☆ヒサコの一句☆

雲流れ ハマナスの香り 潮の匂い
 
ハマナスは北海の砂丘や浜辺に自生するバラの一種です。

日本海沿、北海道、東北地方に分布していますが、太平洋側の南限は茨城県の鹿島灘といわれています。
 
太平洋沿岸ではここが南限、貴重な花なんですね。
 
ハマナスは、はかなく、いとおしい1日花です。

美しい花を眺めた次の日はもう花ビラが散ってしまうんですから。
 
きれいな花と甘い香りに酔っていると、茎にはバラよりも細いトゲが密生していてびっくりしました。
 
またハマナスの果実はホウズキのように紅く熟す姿も美しいそうです。
 
ハマナスはトゲのあるバラ科、香りも形もバラによく似ていますが、私ははかなさと愁いをおびたハマナスが好きです。
タグ:ハマナス

ハナビシソウ(花菱草)


ハナビシソウ(花菱草)が5月の空の下、黄色の花を開花させ、晩春の花壇を賑やかにしています。

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☆ヒサコの一句☆

日が落ちて 花菱草は 巻き閉じる
 
光沢のある4枚の花ビラは日中に花開き、夕方には閉じてしまいます。
 
花色は黄色、ケシ科の一年草です。

最近では園芸種で赤、白、オレンジ色や八重咲きのものもあります。
 
名の由来は4枚の花ビラが菱形に見えるので付けられそうです。
 
ガクは2枚、蕾のうちはトンガリ帽子のように花を包んでいるが、花の開く直前に散ります。
 
ひなげしと同じく一度植えたら、そのこぼれ種が育ち、つぎの年もまた咲きます。

寒さにも強く、育てやすさが魅力です。

原産地はカリフォルニアの草原、カリフォルニアン・ポピーとも呼ばれています。
 
花菱草は艶やかなポピーに似て爽やかな5月の風にゆれうごいています。
 
夕方になるときりっと巻いて閉じるその姿もまたいいもんです。

花壇のミヤコワスレ


今日は八十八夜、初夏のような陽の光りがまぶしく、青々とした風景が山々のあちこちに眺められ、時折のどかなウグイスの鳴く声も聞こえてきます。晩春ののんびりした時が過ぎていきます。
 
ミヤコワスレ(都忘れ)の花が花壇に青紫色の気品ある姿を見せています。

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☆ヒサコの一句☆

都忘れ 眠れぬままに 夜が明けて
 
野原などに自生するミヤマヨメナから江戸時代後期に作られた園芸種です。茎の高さは20〜50センチ、5月から7月にかけて直径3センチくらいの頭花をつけます。
 
舌状花は紫色か白色で管状花は黄色です。
 
ミヤコワスレの清楚で可憐な花姿は昔から人気があります。
 
ミヤコワスレとは何とも優雅な名前で、私は名の由来とともに好きな花のひとつです。
 
承久の乱に敗れて佐渡に流された順徳院がこの花を見て都の栄華を忘れたともいわれているそうです。
 
また都にいた人が田舎でこの花を見て都に帰るのを忘れてしまったともいわれています。
 
それほどこの花は愛おしく、郷愁をおびて見えるのかも知れませんね。

エニシダ(金雀枝)


爽やかな季節になり、ゴールデン・ウイークに入って、出かける人も多くなりました。
 
まぶしいばかりの新緑の美しさに生き生きとした生命力を感じたり、心を癒されたりします。
 
そんな青葉、若葉の中に真っ黄色の花を咲かせているエニシダ(金雀枝)を見つけました。

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☆ヒサコの一句☆

金雀枝や あるじの顔の 仏頂面
 
ホウキ状に真っ直ぐに伸びたしなやかな枝いっぱいに黄色の蝶形花をつけて、枝が垂れて見えます。
 
中国では「金雀枝」といわれ、枝に金色の雀がたくさん止まっているような様子が名前になったのでしょうか。
 
エニシダはヨーロッパ原産のマメ科、落葉低木で日本には中国を経て江戸時代に渡来したといわれています。

黄色に紅のぼかしが入るホオベニエニシダ(頬紅)のほか、いろいろな花色の品種が出回っています。
 
葉桜の若葉が花の咲き終わった今でも、つややかな輝きをましています。
 
緑の濃淡が木漏れ日に映えて美しいですね。

エニシダはそんな葉桜に色を添え、黄金色がまばゆく見えます。
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