冷たい冬の雨というより春を待つ柔らかい、しっとりと雨が、かたくなった地面に降り注いでいます。
花壇の片隅で地を這うようにスイート・アリッサムはそこだけが残雪の解け残ったように白く咲いています。
スイート・アリッサムは春と秋に花が咲き、香りもよく可愛らしい花です。
地中海沿岸地方の植物でアブラナ科、暑さを嫌うので、日本では秋まき草花として春に開花させ楽しむ事が出来ます。
しかし、春まき苗は初夏に一度咲いたあと夏越しし、秋に咲きだします。
花の少ない秋から冬にかけてクッション状に茂るので花壇や寄せ植えなどに人気があります。
別名ニワナズナ(庭薺)といわれ、英名をスイート・アリッサムの名で出回っています。
スイート・アリッサムは草丈10〜15センチで白、ピンク、ラベンダー色などの四弁の小さな花が株全体をおおい甘い香りがする愛らしい花です。
☆白のスイート・アリッサム☆

☆ラベンダー色のスイート・アリッサム☆

☆ヒサコの一句☆
庭ナズナ 雨柔らかに 濡れて春
地面を隠すほどに咲かせる白色の中に、今ではパンジー、ビオラ、サクラソウなどと配植すると冬の花壇も生き生きと見えるから不思議です。
霜にあたると葉が傷みやすいので冬から早春にかけて南側の暖かいベランダや玄関先に置くのがよいかも知れません。
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