銀杏黄葉


近くを流れる鮎川の渓流にたくさんの鮭が俎上している姿を見つけ、毎年見ている情景ながら自然の営みに感動しました。
 
鮎川のそばにある大学構内のイチョウ(銀杏)の葉は見事に色ずきました。

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秋日和に恵まれ、太陽の光が反射して鮮やかな色合いに息をのむ美しさでした。
 
イチョウの黄葉は風と共にハラハラと舞い散り、地面は金色の絨毯を敷き詰めたような豪華な雰囲気の中を惜しげもなく足で踏むとサクサクと耳に心地よくきこえます。

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☆ヒサコの一句☆

銀杏黄葉 古き大学の 窓に散る
 
春の桜吹雪に植物美の極致と感激したときと同じ肌合いを感じました。
 
イチョウ特有の扇形の葉がいっせいに色ずき、こんもりとした木全体を黄一色に塗りつぶした美しさは、広場、公園、街路樹などに多く利用されています。

イチョウは中国原産、イチョウ科の落葉高木、幹は直立して高さ3メートルぐらいの巨木にもなります。
 
葉は扇形で互生し、雌雄異株で4月に目立たない花をつけ秋には扇形の葉が黄色に色ずきます。
 
大木となった雌木につく実が「ギンナンの実」でとても風味があり茶碗蒸しなどに用いられています。
 
イチョウは芽ぶきがよく生長も早くどんな環境にも順応する丈夫な木です。
 
もう一度みたいイチョウの黄葉ですが、冬の足あと共に散り去った後かもしれませんね。


タグ:銀杏黄葉

ヤマブドウとトベラの実


太平洋沿岸の近くに野生するトベラ(海桐)が黄色い実をつけ中から紅色の粒がはじけて見えます。
 
すっかり秋も深まり海岸近くではたくさんのトベラの実が鈴なりになって見事です。

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☆ヒサコの一句☆

海近く 時雨れの紅か 海桐の実
 
葉は肉厚で風雪に耐え鍛えられた丈夫な葉です。

高さ2メートル以上にもなるトベラの木、実は直径1センチぐらいの球形で成熟すると黄色くなり三片に割れて裂片は厚く、中から紅色で十数個のアズキ粒ぐらいの種子が現れます。
 
ヒヨドリ、カラスなどの鳥たちも紅い実を狙ってるのでしょうか。

なき声もけたたましく上空を飛び回ってにぎやかです。
 
野生のヤマブドウ(山葡萄)も長い蔓を生長させてトベラの木にからまっています。

葉は大形のブドウの葉によくにて、裏側に茶褐色の綿毛が密生し花は小さく黄緑色、秋には黒紫色の丸い実が熟する頃、葉は黄、赤色に色ずきます。

冬も真近い海は鉛色、打ち返す波もしぶきをあげ、雲の動きも激しくなり時雨れ模様になりました。
 

クチナシの果実


花壇のバラが昨夜らいの雨にもかろうじて紅色の花ビラをつけています。

暖かい頃のは色鮮やかに咲き誇っていましたが木枯らしや 時雨のやってくるころ花や葉は色あせてみえます。 

華やかな思い出だけしかない花だけに枯れ残った花のわびしさを感じます。 

玄関先のクチナシ(梔子)の果実が大きくなりました。

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☆ヒサコ一句☆

懐かしき 甘美な香り 実梔子

ガク片のあたりのくぼみの中に口でもありそうな形を見せてクチナシの実は冷たい雨にぬれています。 

クチナシの花は初夏の頃、甘美な香りと清楚で白く美しい花を咲かせていました。

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晩秋になって黄赤色に熟した果実はつるべ落としの短い日の暮に控え目ながら力強さを内に秘めていました。 

梅雨の頃、うつむきかげんにひっそりと咲きはじめた花は秋の終わりに上をむいて立派な形の果実を見せています。 

クチナシの果実は薬用に利用されたり、飛鳥時代の頃から黄色染料に用いられたことはよく知られています。 

クチナシの香りを懐かしむ時、沈丁花や金木犀の香りとともに過ぎ去っていく季節の移ろいを感じさせます。       
タグ:クチナシ

テイオウカイザイク(帝王貝細工)


鬱蒼とした巨木にかこまれた神社の鳥居ををくぐって歩いていくとテイオウカイザイク(帝王貝細工)の花に出合いました。
 
変わった名前ですが学名はヘリクリサムと呼ばれています。

ヘリはヘリオス「太陽の神」クリスは「黄色」という
 
意味で、「太陽の輝きをもった黄色い花」ということです。

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☆ヒサコの一句☆

ヘリクリサム 鳥居の階段 数えたり
 
テイオウカイザイクの改良種は白、紅、ピンク、紫色などがあり、花の形はデージーや菊の花に似ています。
 
花色が多彩で美しく丈夫なところが好まれてドライフラワーに多く使われています。
 
花の形は花弁と見えるのは苞片で本当の花ビラではありません。

在来種は夏から秋にかけて100センチを超える草丈で庭や花壇、畑のふちなどに植えられています。
 
原産地はオーストラリア西部、キク科の植物、水はけのよい土地を好み、丈夫で育てやすい花です。
 
畑には、しなびた秋ナスがへばりつき、乾燥した土には裸芋がころがっています。

まわりにテイオウカイザイクの花や色あせた黄、紅、白の小菊は人家の灯りがぽつぽつ見える頃、ぼんやりとした中に意外と美しく見えて晩秋の花は色あせても風情があるもんですね。

絵筆草(カカリア)


秋には穂をたなびかせて、月に照らされた野のススキは日本の秋ならではの美しい風景でした。
 
今はもう穂はもちろん葉まで枯れつくし寂しく哀れな姿になってしまいました。
 
外の景色は時雨模様、時々晴れ間が顔を出す不安定な天気です。
 
そんな中、カカリア(エミリア)の可愛らしい花が咲いていました。

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☆ヒサコの一句☆

絵筆草 風来る日にも 空仰ぎ

晩秋の冷たい風が吹こうと暖かい色あいの花は冬枯れの花壇の隅に元気に咲いています。
 
カカリアは総ガクが大きくて筆の毛を束ねたように見え、花は舌状花、雌しべがそろって筆のように見えるため絵筆の形をしたエフデグサという和名がついているそうです。
 
初秋の頃から50センチほどの細い茎は小さな風にも揺れています。

花色は可愛らしいオレンジ色の絵筆人形のような形に誰でも目にとめてしまいそうです。
 
カカリアはこぼれた種が秋には咲く草花です。花が咲き終わると種についたタンポポのような冠毛があたりに吹き飛ばされ種がすぐ芽生えて咲きだします。
 
葉は下のほうについているため茎の長いこの花は切り花にして花瓶にいけ、リビングにでも飾ればお洒落に見えます。
  
カカリアはインド東部原産の一年草、栽培するも難しいこともなく種はまきっぱなしでも、よく育つ丈夫な花です。

カラタチバナの紅い実


近くの茨城大学構内の中にある黄葉したイチョウの巨木を眺めながら歩いていたら、たくさんの落ち葉が舞い散りながら私の顔や肩にふりかかります。
 
紅葉、黄葉が散ったあとはじゅうたんを敷いたようになり、やがてひとたび強い風が吹くものなら高く舞い上がり乾いてくると丸くそりかえり、切れたり、腐ったりしながら植物の養分となってまた土にかえっていくのでしょう。
 
お正月を飾る紅い実のなる木はたくさんありますが、なんといってもナンテン、マンリョウ、センリョウがよく使われます。

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☆ヒサコの一句☆

庭に下り カラタチバナは 実を散らす
 
我が家の庭にはカラタチバナ(唐橘)が小さいながらきりっとした姿で紅い実を見せています。
 
カラタチバナはマンリョウ(万両)によく似たヤブコウジ科の小低木で、高さ30センチぐらい、葉は細長く庭の中でひっそりとして目立たないが百両とも呼ばれ、縁起物としてお正月の飾りに加えられ近年、園芸品として冬場よく売れているそうです。

日本庭園などで寒さにめげず美しい紅い実をつけてひっそり咲いているカラタチバナはよく似合いますね。

ヒイラギモチの紅い実


山野に野生しているムラサキシキブは小さな紫色の丸い実を群生して大変美しく、青空の下、ハイキングに出かけるもよし、落ち葉をザクザク踏みしめながら歩くのもよし、晩秋の野に落葉したあとまで残っている紫色のまだまだ美しい実を見付けるとうれしくなってしまう私です。
 
ヒイラギモチ紅い実が庭の片隅で顔を見せていました。

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☆ヒサコの一句☆

実紅色 ヒイラギモチに 指ふれる
 
ヒイラギモチの葉は五角形でその先にトゲがあり、葉の先端のトゲも葉裏のほうへ反り返り、手に触れるとチクリと痛い思いをします。
 
ヒイラギモチの葉がヒイラギに似ているためつけられたそうで、この木は中国原産のモチノキ科の常緑樹です。
 
モチノキ科の植物は雌雄異株が多く、ヒイラギモチも雌雄異株で秋から冬にかけて紅い実をつけるのは雌木です。
 
おもしろいのは若木はたくましく生長し葉にトゲがたくさんありますが、老木になると角がとれてトゲがなくなり丸くなるそうです。

人間と同じですね、でも丸くならずますます元気なご老人もいますが、、、。
 
葉もつやつやした青緑の美しい形でクリスマス飾りにこれから最適ですね。

ゲンペイカズラ


晩秋の野に夏から秋にかけ、真っ白な花が賑わいを見せていたユキノシタ科の大文字草もめっきり少なくなり、冬支度の野山はすっかり寂しくなりました。
 
今日は二十四節気のひとつ、小雪(しょうせつ)です。
 
冬の足あとは駆け足でやってきて寒さも厳しくなりました。
 
室内にある鉢植えのゲンペイカズラ(源平葛)が純白のガクの中から鮮紅色の花を咲かせています。

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☆ヒサコの一句☆

秋仕舞う ゲンペイカズラ 真白なり

形は五角の鐘形の中から目立つ紅色の花が咲く不思議な形の花です。
 
ゲンペイカズラは源平「白と赤」の咲くクサギで、夏の野山に咲くクサギ(臭木)と同じ植物でゲンペイクサギとも呼ばれています。

花が咲き終わると枝は蔓になって切らずにからませておき、冬になってから芯を止め、暖かい室内で育てれば越冬しますが、凍うらせてしまうと回復は難しいそうです。
 
ゲンペイカズラは原産地、アフリカ西部地方、クマズラ科の蔓性の常緑低木です。
 
クマズラ科の植物は花が抜け落ちる性質があるので、大切に扱わないと残念な思いをすることがあります。
 
ゲンペイカズラの花の雰囲気は、触れると舞落ちてしまう白い天使のような可愛らしい花ですね。

ハダカホウズキ


イチョウの葉がいっせいに色ずいて、こんもりとした木全体が黄色一色に塗りつぶしたような景色はまるで黄染めの舞台の緞帳をおろしたように、金色に輝いて見えます。
 
イチョウの黄葉美は日本独特のすばらしい晩秋の色彩美ですね。
 
自然のたくさん残っている野道をいくと、黄枯れ木や枯れ草の中にハダカホウズキを見つけました。

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☆ヒサコの一句☆

空っ風 ハダカホウズキ 枯野かな
 
実が袋に包まれず裸で赤い実を見せているためハダカホウズキといわれているそうです。
 
成程、ホウズキを少し小さくしたような真っ赤に熟した実はホウズキを彷彿とさせ、可愛らしくみえます。
 
茎は60センチ〜100センチぐらい、葉は広い楕円形、先は細くなっています。
 
花は葉のわきから数個下がり、淡黄色で8ミリほどの鐘形、先はそりかえっています。

晩秋に8ミリほどの赤く熟した実を多数つりさげています。
 
ハダカホウズキは日本全国の野や林に生息するナス科の植物です。
 
落ち葉をふみしめながら秋の野道を散策するといろいろな木の実に出合い、小さな秋の声を聞くようなそんな優しい気持ちにさせてくれます。

ツリガネニンジン(釣鐘人参)


夏から秋にかけて気品ある美しい花を咲かせるフヨウ(芙蓉)の枯れ姿を目にしました。
 
葉は残らず落ち、枝先にはガクに包まれたまま毛深い丸い実を残し、冷たい風にさらされて哀れさをさそいます。
 
晩秋に青紫色のツリガネニンジン(釣鐘人参)が風に揺られながら頼り無さそうに咲いていました。

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☆ヒサコの一句☆

風あたる 草原ゆけば 釣鐘草
 
花の姿は釣鐘状の小さなおとぎの国の小人さんのトンガリ帽子みたいな可愛らしい形です。
 
ツリガネニンジンは夏から秋にかけて枝先に円錐花序をつくり、2センチぐらいの青紫色の花が咲き、ガク片は細長く少しそりかえります。

日本全国の山野、高原に生えるキキョウ科の多年草です。
 
ツリガネニンジンの根は肥厚して白く、茎は30〜100センチぐらいになり全体に毛があります。

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根の形が薬用朝鮮人参に似ているためこの名がついたそうで、若芽は食用、根は薬用として用いられています。
 
秋の野原にこんな可愛らしい小花が咲いてるなんて、野道を歩くのも楽しいものです。

龍のヒゲの種


暖秋といえばよいのでしょうか、我が家の花壇には、いまだにノボタン、デュランテ、キンレンカがこの時期、珍しくしっとりと美しい花姿をみせています。

やはり暖かい晩秋なのかもしれませんね。

我が家の玄関先を緑で彩るリュウノヒゲ(龍の髭)がいつもながら元気です。
 
龍のヒゲは冬でも常緑で芝生代わりに植えられている丈夫な植物です。

花壇の主役ではありませんがいつも青々としたリュウノヒゲは、いつの間にかひっそりと小さな白い花を咲かせたか思うと、晩秋には濃碧色の種ができました。

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☆ヒサコの一句☆

龍の玉 冷たき星の 季節なり

球形の美しいリュウの玉は硬くて弾力があります。
 
普通、植物は花の後、果実が出来てその中に種が出来ますが、龍のヒゲは種の皮が濃碧色の多肉質になったもので果実が大きくならないまま種が裸で大きくなったものです。
 
秋から冬にかけて庭の植え込みを見るとき、思いもよらず青みがかった果実と見まごう種を見られるのもうれしいものですね。
 
春がやってきてまた青々としたリュウノヒゲは美しい花たちを引き立たせ、秋には珠玉のリュウの玉を見つけるのも楽しみの一つです。

ルリマツリの淡青色の花


イチョウの葉が黄に染まり、深い青の空に熟れた柿の実が秋の色を鮮明にしています。
 
淡青色のルリマツリ(瑠璃茉莉)の花が咲いています。 

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☆ヒサコの一句☆

ルリマツリ 夢見る淡い 瑠璃の秋

淡く優しい花色が秋の風に揺られていました。

やわらかい花ビラは涼しげに咲く初夏のアジサイに似てとても優雅です。
 
ルリマツリは茉莉に似た瑠璃色の花ゆえにつけられた和名だそうです。
 
ガク片に粘毛があるので手にとるとねばりがあります。学名をプランバーゴ・カぺンシスといい、南アフリカ原産のイソマツ科です。
 
耐寒性があり丈夫な植物で、鉢植えで寒い冬は暖かい廊下、縁側、ベランダの中で保護し、春を待てばやがて枝先に花をつけます。
             
鉢植えは大きめの鉢を用いて植えっぱなしの方がよく花をつけるようです。
 
ルリマツリによく似ているルリマツリモドキという植物があります。

中国北部の原産で寒さに強く盛夏に青色の花を咲かせるルリマツリモドキはモダンなガーデニングでよく見かけます。
 
花壇の中で淡い瑠璃色の花はどこかはかなげに、短い秋を惜しむように咲いています。
タグ:ルリマツリ

フユサンゴの紅い実


爽やかな秋は実りの秋、果実が色鮮やかに塾するともう短い秋は北の方から足早にやってきて鉛色の雲が立ち込める日が多くなります。
 
今日も朝から小雨が降ったり、やんだり庭の手入れをしながら空模様を気にしています。
 
フユサンゴ(冬珊瑚)の紅い実が可愛らしくなっています。
 
一見してホウズキのような球形で、葉はトウガラシの葉によくにています。
 
丈夫で庭、軒下、路地裏などの狭い隙間など、日当たりのいい所で顔を出しています。

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☆ヒサコの一句☆

冬珊瑚 鉛色の秋 実赤く

寂寥感漂う冬場にフユサンゴの赤い実は暖かさを感じさせてくれます。
 
フユサンゴは珊瑚色というよりはオレンジ色のつるつるしたホウズキのような花色や形が気にいられ鉢植えや地植えにされている植物です。
 
育てやすいので暖かいところでは木のような茂りを見せ、春に種を蒔いて育ったものが秋にはもう実をつけてます。
 
鉢植えにして冬は暖かい縁側、廊下、ベランダに置いておけば容易に越冬して春には新芽をだし夏には白い花をつけます。

フユサンゴは原産地、ブラジル、明治時代に渡来、ナス科の植物です。
 
秋、冬の木の実は鳥たちの格好の餌になって食い荒らされてしまい保護するのも大変ですが、フユサンゴはあまり被害にあった話はききません。
 
今日もフユサンゴの赤い実は雨にぬれて光っています。

カラスウリが真っ赤に熟していました。


山々はもう常緑樹は色あせ、枯れ木やつるはもうすっかり冬支度になり、植物たちも苛酷な時期になりました。

寒さに耐えやがて春を迎える準備をして樹は芽ぶき、草木は蕾をつけはじめます。
 
鳥たちも心なしか大声をあげ飛び回る様子に、餌のなくなる冬に動きが激しくなったのかもしれません。
 
今の時期、山の小道を歩くと目にするカラスウリ(烏瓜)は楕円形に真っ赤に熟し、枯れたつる木から垂れ下がっています。

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☆ヒサコの一句☆

カラスウリ 枯れ葉揺れて 冬支度
 
カラスウリはカラスが実をついばんで中を空にしてしまうのでこのユーモラスな名がついたといわれます。

種子は黒く、カマキリの頭に似ており、また結び文の形にも似て「玉章」(たまずさ)という風流な呼び名もあります。
 
カラスウリは多年草のつる草、雌雄異株で同じつる性でよく似たキカラスウリがあり果実は黄色で種子は柿の種のようです。
 
夏の夜10センチほどのレース飾りの美しい花をひっそりとつけます。
 
ツタにからまれ熟したカラスウリは指で突くと下へ落ちていました。

朽ちた果実は無残そのもの、つる木に垂れ下がっているカラスウリは木の実が少なくなった山林に色をそえるも、しみじみと四季の移ろいを感じてしまいました。
 
タグ:カラスウリ

マツヨイグサの黄色い花


今日は小春日和に恵まれ日なたぼっこしながら、きのうまで炬燵に手足を突っ込んでだるまさん状態の自分がおかしくなって笑ってしまいます。
 
もうすっかり葉を落とし、くすんだ常緑樹の間にぽつん、ぽつんと黄色や紅の色が入り、やがてくる冬はもう目の前にきているようです。
 
潮の香りのする海岸近くを歩いていると淡い香りを漂わせ、マツヨイグサ(待宵草)の黄色い花が顔を見せています。

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☆ヒサコの一句☆

満月や 待宵草は 物憂げに
 
今頃、珍しく草の茂っている中に2、3本、海風にも負けず気丈に咲いていました。 

マツヨイグサは北米原産の帰化植物で、日本には幕末の頃、渡来し観賞用として栽培されたそうです。
 
昭和のころには関東以西の海岸、河原、荒地など広く野生化し、月見草、宵待草として親しまれ歌にもなっています。
 
マツヨイグサの葉は濃い緑色、花の大きさは3センチぐらい、しぼむと黄赤色に変わります。
 
花は名の通り夜咲きますが涼しいと日中でも咲き、ガク片は4個あって開花時には反り返ります。
 
マツヨイグサやオオマツヨイグサはアカバナ科の二年草、春に種から芽が出たものはその年には咲かず、次ぎの年に咲くようになり種がこぼれた後、枯れてしまいますが、あたりいっぱいに芽を出し群落状態になってしまいます。
 
今頃になっても枯れ草の中で夜を待つ健気な姿に物憂げさを感じてしまいますね。

八重咲き山茶花


時雨の寒さに、上着の襟を立て急ぎ足で歩く人が多くなりました。
 
流れる灰色の雲が今にも雨を降らせるような空模様です。

道端のツワブキの花が半分花ビラを散らしながら気丈に咲いていました。
 
晩秋を代表するサザンカ(山茶花)は庭木や生け垣にポツ、ポツと咲き、青緑色した厚ぼったい葉の中に見え隠れしながら清らかで物憂げに冷たい風に耐えていかにも秋から初冬にかけて咲くには似合いの花です。

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☆ヒサコの一句☆

山茶花や つるべ落としに 日が暮れる
 
風がないのに花ビラが一枚ずつこぼれ、夕方近くなると寒さがましてあたりが暗くなり白い八重咲サザンカは異様に白くみえます。
 
11月ともなりますと日がつるべ落としに沈み、あたりが暗くなると八重咲サザンカはますます美しさを増しながら花は散り急ぎ、翌朝にはいつのまにか見えなくなってしまう、夜のうちに散ってしまったのだろうか、それもまた風情があって、私はそのはかなさが好きです。
 

庭の菊が咲き乱れています。


野山や海辺も花の季節が過ぎゆき、寂しくなる冬の世界に変わろうとしているとき、けなげに咲いてわびしさを慰めてくれる秋の草花たち、晩秋の陽をあびながら時折吹く冷たい風にかすかに揺れ動く小さな野菊、ノコンキク、海辺に多いイソギク、ハマギクなど、その可憐な姿に私達は心を打たれます。
 
日本の秋はキク(菊)の花々で彩られます。
 
家々の軒下、花壇、畑などの地植え、鉢植えなどあらゆる所で咲き乱れています。

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☆ヒサコの一句☆

秋ゆきて 派手に舞ってる 花火菊

11月3日、文化の日前後に咲く穏やかで静かな秋の日に見られる奥ゆかしくて、清楚なキクを日本人は愛してやまないのかも知れません。

春はサクラ、秋はキクといわれるほど味わいのあるキクを丹精こめて育てるのも楽しみです。

花色も豊富、咲き方も形もいろいろあります。
 
大菊 花径18センチ以上のもの、荘重で華麗、風格をもった豪華な花が多く、秋の祭典に飾られたり、展示用としても用いられます。
 
中菊 花径9〜18センチのもの、伊勢菊、嵯峨菊、江戸菊など各地で改良されたのもあります。
 
小菊 花径9センチ未満のもの、文人菊、アザミ菊など普段咲いているキクは小菊が多いです。
 
我が家のキクは白、黄、オレンジ、薄紫、暗紅色、ピンクなどの小菊で毎年楽しみにしていますが寒い冬の到来でキクが朽ちてしまうのをみるのが辛いですね。
 
オレンジ色のキクは茎がのびて、夏の花火が夜空に舞ったそんな華やかさです。
 
風に揺れてキクは今日も晩秋の庭を色どっています。
タグ:庭の菊

南天の実


秋しぐれがやってきて、やがて来る冬支度、日々の寒さに炬燵をだしたり、上着を多く着こんで思わず手はポケットに背を丸めてしまいそうな時節になりました。
 
冷え込む秋の天空を仰げば冬の星が輝いています。
 
ほのかに香るサザンカ、カンツバキ、フユサクラが寒さにめっげず咲く姿を見るのも楽しみです。

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☆ヒサコの一句☆

ヒヨドリの 羽音にたじろぐ 南天実
 
晩秋にひっそり咲く赤い実をつけたナンテン(南天)の凛々しいその姿に感動しました。

まるで日本画から抜け出したような南天の実や葉の味わい深い美しさに神様がくれた日本の秋景色に感謝したい気持ちですね。
 
ナンテンは我が家の庭の片隅にあってウメ、モモ、ウツギ、ナツメやたくさんの菊花で見えにくいのですが、かき分けてしみじみ眺めるとその重厚さは我が家の自慢のナンテンです。

もう何十年もの間、庭の歴史を知る長老かもしれません。
 
ナンテンは暖地の山林に自生し、広く日本庭園に用いられ、赤い実はことのほか風情があり、縁起ものとして日本の正月になくてはならぬものですが鵯(ヒヨドリ)が食べ荒らしにくるのには困ります。

長いくちばしでナンテンの実を狙い、一羽のヒヨドリがそれを見つけるとたちまち何羽も集まって啄んで(ついばんで)しまいます。

大切にしていたナンテンを一日でやられるのは口惜しいので網状の袋をかぶせます。
 
正月くらいは生のナンテンの実を見たいので袋をはずすと、敵もさるものきれいに食べられてしまうこともよくあります。
 
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タグ:南天の実

ムベ(郁子)の実


晩秋の寒さがやってきました。
 
すっかり色づいた木の実や草木の薄紅葉の姿はまた情緒があり、それもまた日本の秋ですね。
 
ムベ(郁子)の実がポツンと一つ庭先にぶら下がっている、薄紫色の不思議な果実に私も覗き込んでしまいました。

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☆ヒサコの一句☆

ムベ熟れて 寒さ身に染む 秋しぐれ
 
ムベは雄花と雌花が同じ枝に咲き、秋に紫色の卵円形の実がなります。
 
ムベは庭で棚造りにしたり、垣根にからませて栽培され、蔓を形よく生長させるのもおもしろいです。
 
ムベの葉は面白いことに七掌状形ですが、はじめは単葉、やがて三枚葉、次いで5枚葉、最後は七枚葉の厚い小葉からなり、七、五、三の数が目出度いものとして昔から縁起の良い木と重宝がられたそうです。
 
ムベは暖帯性のアケビ科の常緑蔓性の木として関東以西に自生します。
 
ムベはトキワアケビ(常磐野木瓜)といわれアケビに大変よくにています。

寒い冬は実が落ちて寂しくなりそうです。
タグ:ムベ

花麒麟


花屋さんをのぞいたら、冬咲きパンジーやプリムラ、シクラメンが店先を賑わしていました。
 
店の傍に真っ青な温州みかんがたわわに実っていました。

みかんの白い花が咲いた頃、店の主人が自慢していた果実が大きくなって、過ぎ行く日々の早いこと、北国では雪の便りも聞こえてきました。
 
ハナキリン(花麒麟)が小さな貝殻を開いたように可愛らしく咲いていました。

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☆ヒサコの一句☆

花麒麟 赤提灯の 灯あかり
 
珍しい花なのでしばし見入ってしまいました。

料理屋さんの店先にあったんです。ハナキリンはポインセチアと同じ仲間で、ハナキリンの花が花ビラに見えるのは二枚の苞で中心の小さな塊が本当の花です。
 
学名はユーフォルビア・スプレンデンスです。

マダカスカル島原産、トウダイグサ科の低木です。
 
砂漠の植物は乾燥に強いように、ハナキリンも乾燥に強く、水をやらなくても枯れずに育つ植物ですが、雨期になれば
 
葉はつけますが花は咲かなくなってしまうそうです。
 
鉢植えのハナキリンは特に水をやるタイミングが難しそうです。
 
晩秋の寒さにも生き生きとした葉の美しさもさることながら、葉の先端は小さなピンク、可愛らしい花はまるで少女の唇のように新鮮に見えました。
タグ:花麒麟
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